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咬合関連症候群ってなに?
歯科金属アレルギー治療の神戸市東灘区の吉川歯科医院です。
「咬合関連症候群」とは、また聞き慣れない言葉かもしれませんね。これは咬み合わせの異常から起こってくる全身的な症状のことをいいます。
咬み合わせというのは、ふだんほとんど気にしない人が多いと思いますが、ほんの数ミクロンのずれだけでも、くり返し噛んでいるうちにさまざまな症状を起こすこともあります。
肩こり、腰痛、めまい、冷え症といった慢性的な症状は、病院で検査を受けてもとくに異常は認められず。「自律神経失調症」などと診断されることがあります。何をしても根治しないので患者さん本人もあきらめ、その人の持病のように思われています。
これらの症状が、咬み合わせを調整するだけで治ることもあるのです。最近では、難聴が良くなった(「アンチエイジング 歯のかみ合わせ力」長坂斉著・アートダイジェスト社参照)、寝たきりの人が、立って歩けるようになったというような症例も報告されています。
口の中の健康は口の中だけの話と思っている人が多いのですが、実は「噛む」という行為は、骨格や筋肉や血管などを介して全身的に深い影響を与えています。心臓や胃腸のように、口も全身の健康に深くかかわっている、大切な器官であることを忘れないでほしいと思います。