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その体調不良はかみ合わせが原因かも知れません
長年ひどい 肩こりや頭痛に悩まされているのに原因がわからない、という方はいらっしゃいませんか。実は、こういった身体の不調はかみ合わせ のせいかもしれません。かみ合わせが悪いと、むし歯や歯周病など口腔内の病気だけでなく、全身状態のバランスが崩れ、肩こり、めまい、耳鳴りなどになることも。神戸市東灘区の歯医者「吉川歯科医院」では、かみ合わせの安定と顎の位置の改善こそが、重要なポイントだと考えています。お気軽にご相談ください。
かみ合わせと全身の関係
「かみ合わせのよい状態」というのは、左右の奥歯が均等に当たり、上の前歯が下の前歯にかぶさった状態です。歯を閉じた時に、下の前歯の先端が上の前歯の裏側に軽く当たるくらいが理想的であるとされています。
これに対して「かみ合わせが悪い状態」というのは、歯と歯の合わさり方のバランスが悪く、顎関節に負担がかかっている状態を指します。一見歯並びはよさそうに見えても、歯の大きさ、高さが不ぞろいである、もしくはむし歯治療の詰め物や被せ物の高さや形が合っていない、などの理由でかみ合わせが悪くなっていることもあります。
かみ合わせが悪いまま咬み続けていると、筋肉や顎の関節に負担がかかり、やがて顎関節の位置が悪くなります。 下顎は人体のバランスや平衡感覚に関わる重要な部分で、下顎の位置がズレてしまうと、頭蓋骨を支える首の骨が、そして背骨にまでズレが生じてしまうのです。首や背骨のズレは神経系やホルモン系の症状にも影響し、さまざまな症状を悪化させます。
かみ合わせの問題を放置することは全身疾患にもつながりますので、できるだけ早めの改善が必要です。
まずは聴力検査を行います
「かみ合わせ」と「聴力」の間には、密接な関係があるのをご存知ですか?
耳(外耳孔)のすぐ近くには顎関節があります。本来、食べ物を口に入れて咬み砕く――「咀嚼(そしゃく)」の動作には、上下左右の歯と上顎下顎、舌などすべてを使った複雑な動きが必要です。しかし、かみ合わせが悪いと食べ物を咬む位置が偏ってしまい、やがて顎関節のズレを通して外耳孔が圧迫され、聴力にまで影響を及ぼすことになるのです。
そこで、当院ではかみ合わせ治療をするにあたって、まずオーディオグラムを使った聴力検査を行っています。これによって、より正確にかみ合わせを調整します。また、原因不明だった耳のトラブルがかみ合わせ治療をすることで改善できることもあることがわかってきました。
不正咬合の種類
悪いかみ合わせの例 | |
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叢生(そうせい) | |
乱ぐい歯・八重歯とも呼ばれます。歯が大きかったり顎が小さかったりするために歯が生えるスペースが足りなくなり、デコボコに生えてしまっている状態です。 | |
上顎前突(じょうがくぜんとつ)出っ歯 | |
いわゆる出っ歯です。上下の前歯のかみ合わせで、上の歯や上顎が突き出していたり、下顎が後退していたりする状態です。 顎の骨が問題のケースと、歯のみが問題のケースがあります。 |
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過蓋咬合(かがいこうごう) | |
歯をかみ合わせた時に、上の前歯が下の前歯を覆っている状態です。 通常は上の歯が下の歯を1/3~1/4ほど覆った状態ですが、場合によっては下の歯が見えないほど深くかぶっていることもあります。 |
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開咬(かいこう) | |
奥の歯はきちんとかみ合っているのに、上下の前歯がかみ合わず、開いた状態になっています。口の中が乾きやすくなるため、むし歯や歯周病、顎関節症を起こす原因にもなります。 | |
反対咬合(はんたいこうごう)・下顎前突(かがくぜんとつ) | |
受け口と呼ばれる状態です。かみ合わせた時に下の歯の方が上の歯よりも前にきてしまう歯並びです。 上顎の未発達や下顎の過成長などから起こります。 |
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空隙歯列(くうげきしれつ) | |
歯と歯の間が開いている、すきっ歯の状態です。歯そのものが小さかったり、顎の幅が歯に対して大きすぎたりすることから起こります。 埋伏歯や先天欠如歯などのために、揃うはずの歯の本数が足りずに起こる場合もあります。 |
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交叉咬合(こうさこうごう) | |
奥歯が歯列のアーチから横にずれて生えていたり、反対に組み合わさっていたりする不正咬合です。 上下の歯の中央ライン(正中線)がずれているとこの状態になりやすくなります。 |
理想的なかみ合わせの例 |
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すべての歯が前後に乱れることなく、上から見た場合U字型に並んでいます。また、両側の奥歯が均等に当たっています。 上の歯1本に対して下の歯2本というのが、理想的なかみ合わせの関係です。 |
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは
「寝ている間のいびきがひどい」と言われる、日中に引き込まれるように眠くなる。このような症状のある方は、「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、睡眠時に呼吸が止まった状態が、1時間に5回以上起こる症状を言います。これは眠っている間に舌を支える筋肉がゆるみ、下顎が下がって気道が塞がれてしまい、無呼吸の状態が発生する病気です。
正常な睡眠時の状態 | 睡眠時無呼吸症候群の状態 |
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十分に気道が確保されているため、呼吸が妨げられません。 | ゆるんだ軟口蓋や舌根が垂れ、気道が狭まったためにいびきが起きます。一時的に呼吸が停止するケースもあります。 |
質の良い睡眠を十分にとれないために日中の集中力が欠け、居眠りから交通事故を起こすなど日常生活に支障をきたしたり、場合によっては心筋梗塞や動脈硬化など、命にかかわる病気の引き金になったりします。
2004年に睡眠時無呼吸症候群に対するマウスピース治療が保険適用となりました。当院でも睡眠時無呼吸症候群やいびきの治療に対応しています。
睡眠時無呼吸症候群チェックシート
もしかして自分も無呼吸症候群では?と心配に思われた方はこのチェックシートで確認してみてください。該当する数が多いほど、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高くなります。
睡眠時
- いびきをかくことがある
- 息苦しく感じて何度も起きてしまう
- 夜中に何度もトイレへ行く
- 寝汗をかく
起床時
- のどが痛む
- のどが乾燥する
- 疲れがとれず全身がだるい
- 頭痛がする
- 8時間以上眠っても眠気がとれない
起きている時
- 強い眠気がある
- だるさ、倦怠感がある
- 集中力が続かない
- いつも疲労感がある
- 理由もなくやる気が出ない
- イライラする